弘安年間(1278年〜1287年)に築かれた元寇防塁の石見十八砦の一つと云われる。
室町時代には尼子氏に従った温泉氏が在城していたが、その後は毛利氏の支配下に置かれ、鵜丸城とともに、山陰側の毛利水軍の拠点の一つとなった。
櫛山城は温泉津の沖に浮かぶ櫛島に築かれている。離島ではあるが、岩礁と歩道橋によって歩いて渡ることができる。
櫛山城は島の西半分に南北に曲輪が連なっている。南側に最高所があり、そこから北へ段々と連なり、北も一段高くなっている。南端からは南東へ伸びた尾根に小さな曲輪があり、現在山上に通じる遊歩道がある南東の谷間を押さえている。
また水軍城らしく、南東の岩礁にピット穴が確認できる。
櫛島公園、櫛島キャンプ場を目指して行けば良い。公園に駐車場がある。島へは岩礁に掛かる橋を使って渡って行くことができるが、荒天や高潮には注意するべきであろう。
最寄り駅(直線距離)