築城年代は定かではないが明応年間(1492年〜1501年)に坂太郎左衛門(坂兵左衛門、坂中務とも)によって築かれたと云われる。
坂氏は戦いに敗れた後、蓮如上人に帰依して仏門に入り花戸山遍崇寺を建立したという。
中上城は三孤子川の南岸にある台地が北へ張り出した尾根に築かれている。 中上城の築かれている尾根は東に谷が入り、尾根先は北から北西へと曲っている。
中上城は土塁で区画された方形に近い曲輪が尾根先に向かって連なる構造である。土塁は曲輪を区画するために設けられており切岸側にはほとんど見られない。一部の土塁脇に溝がある。
南側の台地には東洋ゴム工場があり、城山へは北側から登る事となる。北側の麓を東西に流れる三孤子川(用水路のような川)の北側の道路の所に入口があり、花扉橋を渡って谷間を登ると入口に至る。
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