御所の陣は小門牟礼城と尾根続きの北東約1.1kmの山頂に築かれている。
主郭は山頂にあり東西に長い曲輪で南側に土塁を設けている。主郭の西端から北へ一段下がって南北に長い曲輪が接続する。西側には緩斜面の土塁囲みの大きな曲輪と、その南にある東西に長く細い土塁の付いた曲輪がある。
主郭の西にある虎口は堀切状の通路を経て西にある二つの曲輪の間を通路として西尾根へ続いており、通路は三方向から横矢が架かる。主郭の南東側にも開口部があり、外側の尾根は中央に土塁状の高まりを残して通路とし、南東端は土橋が架かる堀切が付いている。
成仏寺から西へ進んでいくと金涌という集落に小門牟礼城への林道入口の道標がある。ここから林道を入って行くと「御所の陣」と記されたオレンジ色の札が掛かっており、そこから分岐して林道を登っていく。
小城へ繋がる尾根に廃車が置いてあるので目印になる。そこから北の尾根上に登り尾根に沿って登れば途中から山道に合流するので、道なりに行けば主郭にたどり着く。山道は先ほどの林道をもう少し進んだ所から付いているが、入口は分かりづらいので尾根を登った方が確実だろう。車は廃車が置いてある辺りにも駐める事ができる。(廃車のある所)