築城年代は定かではない。南北朝時代に竹原小早川氏の一族によって築かれたとも云われる。
小早川氏の後は因島村上氏の家臣篠塚貞忠の居城となったと云う。
千守城は観音山から派生した尾根が東へ伸びた先端頂部に築かれている。
主郭は山頂にあって方形で社が祀られている。この周囲を取り巻くように四段ほどの段があり、その周囲には石垣が設けられている。東側の参道の石段脇には内側に石積を施した井戸が残っている。
県道366号線沿いにある国分寺を目指す。ここに城跡への道標がある。奥には駐車場がないのでここに車を駐めると良い。道標に従って歩くと北側の中腹にある安楽寺を経て参道が続いている。