築城年代は定かではない。建久4年(1193年)源頼朝から物部郷の地頭職を賜り信濃国より上原右衛門丞景正(上原成政とも)がきて、はじめ高屋山に城を築いたが、後にこの物部城を築いたという。
上原氏は物部氏とも称し、戦国時代には丹波守護代になるほど勢力を持ったが、元亀2年(1571年)上原右衛門少輔のとき、黒井城主赤井直正に攻められて落城した。
物部城は屑川に面した比高35m程の丘陵に築かれている。物部小学校の北東にある城山で麓にある諏訪神社は上原氏が勧請したものという。
物部城は南端最高所に主郭があり、その北側に高い土塁があり櫓台となっている。西下に南北に帯曲輪があり、その脇にv字に交わる竪堀二条が南西麓へと落ちており、この内の一本が現在の登山道となっている。主郭の北側にも曲輪があり北に土塁がある。
諏訪神社に物部城の案内板がある。ここから南山腹にある神社へ上り竪堀を使って城内に登る事ができる。
最寄り駅(直線距離)