詳細不明。天正20年(1592年)『南部大膳大夫分国之内諸城破却共書上之事』に「糠部郡之内 中市 平城 破 小笠原弥九郎持分」とあり、南部氏家臣小笠原弥九郎の城であったが破却されたことが記されている。
中市館は五戸川に支流が合流する地点の南側、北へ伸びた丘陵の先端頂部に築かれている。現在は見学し易く整備されている。
南端を大きな三重堀切で遮断して北側を城域とした城で、主郭部は広いが削平はやや甘く緩斜面が多い。中央西に虎口があり、西側面にある帯曲輪に通じる。北端は横堀から堀切となり、東側ではそのが二条の竪堀として伸びている。
石倉小学校の北から五戸川を渡る道を南東に進むと正面の山が中市館。道が山に登り始める辺りに入口があり案内板が設置されているが周囲に駐車場はない。
最寄り駅(直線距離)