慶長5年(1600年)の秋に上杉景勝によって築かれたと云われる。
関ヶ原合戦のとき会津を領していた上杉景勝は徳川家康率いる会津討伐軍を迎え撃つため、白河口などに砦を築いた。その一つが道谷坂陣で上杉景勝率いる旗本衆が布陣した本陣であったと考えられている。
道谷坂陣は白河と会津を結ぶ国道294号線沿いにあり、中世から続く幹線道路を取り込んでいる。
国道294号線沿い案内板があり、遺構は国道によって分断されて消滅している部分もあるがそれでも良好に残されている。
国道の西側に旧道が残っており、その脇に大きな空堀、さらに江花川に向かって続く山腹に土塁を伴う曲輪群が続いている。国道の北東側にも遺構があり、最高所の曲輪と思われる部分の切岸と堀切があるが、消滅している部分が多い。
国道沿いに看板がある。この看板から旧国道側に入ることができ駐車できる。