築城年代は定かではない。
明応年間(1492年~1501年)に今川氏の武将多米又三郎が在城していたが、戸田宗光らの攻撃によって落城したという。
永禄年間(1558年~1570年)には徳川家康の要請で小笠原氏が守備していた。
船形山城は普門寺の背後に聳える標高276mの船形山に築かれており、現在は登山道が整備されている。
船形山城の遺構は鉄塔のあるところと、少し西尾根に降った所の二ヶ所に存在する。
主郭となるのは東の鉄塔のあるところで、東西に長い曲輪は土塁が残り、西端北側に虎口がある。東背後は大堀切、西はさらに降った所に小さな堀切で遮断している。
西鞍部の遺構は曲輪が不明瞭であるが、東西を堀切で区画された尾根が曲輪となるのだろうか。やや東側にも堀切、竪堀がついているが、一部は登山道と相まってわかりにくくなっている。
人気のハイキングコースが尾根道を通っており、多くの人が行き交っている。城跡目当てであれば、普門寺から登るルートが一番わかりやすいが時間制限で8時~16時までしか普門寺ルートは通行できないので注意が必要である。普門寺の駐車場が利用できるが、同じく時間制限がある。
最寄り駅(直線距離)