上野 鎌原城こうずけ かんばらじょう

城郭放浪記


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上野 鎌原城の写真
掲載写真数
形態
崖端城(880m/80m)
別 名
鎌原の要害
文化財指定
村指定史跡
遺 構
土塁,曲輪,堀切
城 主
鎌原氏
歴 史

築城年代は定かではないが応永4年(1397年)鎌原氏によって築かれたと云われる。 鎌原氏は信濃の豪族海野氏の一族で、真田氏などと同族である。

鎌原氏は関東管領上杉氏に属し、越後の上杉謙信の時代になると岩下衆として岩櫃城主斎藤氏に属した。しかし岩下衆の内訌によって鎌原氏は斎藤氏と争うこととなり、また領地問題で羽尾氏とも争いになった。やがて鎌原幸景は城を追われて武田氏を頼って信濃へ逃れ、鎌原城には羽尾入道が入った。

永禄5年(1562年)羽尾入道が万座温泉にいって留守のすきを突いて武田氏の支援を受けた鎌原幸景が鎌原城を奪還、武田氏は羽尾氏を滅ぼし岩櫃城主斎藤氏を越後に追いやった。

その後、鎌原氏は真田氏の与力となり江戸時代は沼田藩真田氏に仕えた。一国一城令によって鎌原城が廃城となった後は大笹関所の関守となり、明治まで代々続いたという。

説 明

鎌原城は吾妻川に面した断崖の上に築かれており、大半は耕作地になっているが、石碑や案内板、駐車場なども整備されている。

南北に伸びた台地の北端が主郭となり、台地を南北に区画するように東西に空堀を配していた。耕作地となって埋もれている部分も多いが、標柱も建っていてわかりやすい。

駐車場の南側には鎌原氏の墓所もある。

案 内

嬬恋郷土資料館を目指して行くのがわかりやすい。その南側に西に入っていく道があり道標が出ている。

最寄り駅(直線距離)
1.1km 万座・鹿沢口駅
1.8km 大前駅
3.8km 袋倉駅
6.2km 羽根尾駅
8.1km 群馬大津駅
主な参考文献
現地案内板
信濃をめぐる境目の山城と館 上野編(戎光祥出版 )
日本の中世城館調査報告書集成 関東地方の中世城館〈1〉栃木・群馬(東洋書林)(群馬県の中世城館跡)
日本城郭大系〈第4巻〉茨城・栃木・群馬(新人物往来社)
戦国上野国衆事典(戎光祥出版 )
所在地/地図
群馬県吾妻郡嬬恋村大字鎌原
付近の城(直線距離)
0.4km 上野 金比羅山砦
0.6km 上野 西窪城
2.3km 上野 小宿樋口氏屋敷
3.5km 上野 鷹川城
4.6km 上野 大笹関所
4.9km 上野 狩宿関所
6.5km 上野 羽根尾城
9.1km 上野 長野原城
9.8km 上野 横壁城
最終訪問日
2022年11月
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