築城年代は定かではないが栗山三郎勝重によって築かれたと云われる。 栗山氏は豊前国宇佐八幡の一族で湯河氏に仕え、財部や古屋谷を領していたという。
天正14(1586年)あるいは天正13年に泊城を攻めで討死したという。
龍之山城は標高496mの龍神山に築かれている。龍神山は標高496mを最高所とし、南端に龍神宮、北端に八幡神社の小社が祀られており、城があるのは最高所と八幡神社の間である。
単郭の城で南北両尾根を堀切で遮断する。それぞれ外堀と内堀という表記がなされているが、尾根を遮断する堀切は外堀で、それぞれ竪堀として長く伸びている。内堀と表記されているのは帯曲輪のようなもので、主郭の北、東、南の三方に拡がっているが、曲輪としての造成は甘く、斜面を残し、堀切に面して土塁が付いている。
龍神山への登山道が整備されている。登山口は二ヶ所あり、「表参道口」と「佐向谷口」である。どちらも登山道入口に駐車場があるが、今回利用した表参道口は重禅山を越えた辺りから特に林道が狭くなっている。ただ、道自体は舗装路である。
最寄り駅(直線距離)