築城年代には諸説有り定かではない。 天文元年(1532年)中津森館から谷村に居城を移した小山田越中守信有が詰城として築いたとする説、文禄3(1594年)に浅野氏が築いた説、あるいは本能寺の変の後、旧武田領の支配を巡る争いの中で、北条氏によって築かれたという説などである。
勝山城は桂川西岸の標高517.4mの城山に築かれている。 城山の東麓は桂川を天然の堀とし、西麓には外堀(総堀)を巡らせて周囲と切り離し、 谷村城とは桂川に架かる内橋で唯一結ばれていたという。
主郭は山頂にあり、南西隅に櫓台が設けられている。主郭の側面は石垣が設けられてていたようであるが、大半は崩落しており、北側に一部良好に残っている。二ノ丸は主郭の南から西側を取り巻く曲輪で、その南下が三ノ丸である。
主郭から北、北東そして南へ伸びた尾根に曲輪が廃されている。北に伸びる尾根の先端には南側を堀切で断ち切った曲輪がある。北東へ延びた尾根には硝煙蔵があったという。
注目するべき遺構は城山の山腹に巡らされた巨大な内堀で、南尾根付近から城山の西中腹を巡り、主郭北の尾根まで巡っている。
谷村町駅を目指す。駅前の道を線路に沿って南へ行き線路を渡る。桂川を渡って道なりに進んで突き当たりを右へ。その奥に案内板が設置された登山口がある。(地図)
谷村駅前にある「都留市博物館ミュージアム都留」には勝山城の模型などが展示されている。
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