詳細不明。
佐々布要害山城は宍道icの南、ふるさと森林公園のある山塊の東へ伸びた丘陵に築かれている。佐々布要害山城は大きく東西二つの曲輪群で成り、一城別郭の山城で、ここでは便宜上、西城と東城と表記する。
西城は標高126m付近でちょうどl字を上下逆さまにしたような地形をしており、 特に整備されているわけではないが、この西郭に「佐々布要害山城跡」の碑が建っている。 西下の尾根は土橋の架かる堀切で、西尾根は細く土橋状の地形が続いている。南尾根にも土橋の架かる堀切があり、東の山腹に向かって竪堀として伸びる。この竪堀は南北両側に竪土塁が付随し、なぜか南側の城外側がl字に屈折して曲輪の様相を呈す。
主郭は逆l字型で南端と東端に小郭があり、西側に低土塁がある。南の小郭は桝形のように機能したのか、ややすり鉢状で土塁が付いている。東端の虎口は明確で、北下の帯曲輪を経て屈折して入る。北西下は広く削平された空間があり、北側は削り残した土塁が東西に曲輪を隔てる。
東城は西城の山頂から約200m程東へ行った尾根の頂部にを中心に北と東へ伸びる尾根に曲輪群が築かれている。 北尾根は三段ほどの腰曲輪が続き鉄塔に出る。
主郭の東下には南に土塁を持つ小郭があり、その先は尾根の付け根に位置し虎口の空間となり、北東下へと道か通じる。土塁のある小郭の外側には犬走があり、東曲輪の主郭を経ず西城に向かう尾根と通じる。
東へ伸びる尾根は東西に長い曲輪が北に向かって段々と続き、最上段は南側、山腹の曲輪は北側に土塁が付く。東側にも階段状に腰曲輪がつき、素堀の井戸が残っている。
「ふるさと森林公園」から尾根道を進むと簡単に西城まで行くことができる。「ふるさと森林公園」の北東側にある多目的広場近くの駐車場に車を駐め、梅林を目指す。この梅林の北東隅から古い林道が尾根沿いに続いており、その終点から鞍部へ降りると西城下の堀切に至る。
最寄り駅(直線距離)