詳細不明。
尾崎山城は標高374mの山に築かれている。技巧的な虎口を有する城で、北尾根の先にある畝状竪堀群を有する立花城との関連が注目される。
東西二郭で中央に桝形空間Aがあり虎口1となる。主郭は東西どちらか判然としない。
東郭Iは桝形Aに対して南西隅からスロープで出入りする構造で、東側には腰曲輪IIIに対する虎口3を開口する。虎口3も右折れで入る構造になっている。また南端東部には虎口4がある。外側は自然地形で、城道などは確認できないが、腰曲輪IIIから竪堀を挟んで横矢が掛る構造で虎口の可能性がある。
西郭IIは桝形Aに対して土塁を設け平入となる。また北中央にも虎口2があり、そこから続く通路は桝形Aから出た道と合流する。この虎口2の付近に若干石積が確認できる。
腰曲輪IIIは小さく三段になっており中央が一番低い。南は竪堀4、北も竪堀状地形3がつく。
西へ尾根は曲輪II直下に堀切1、南尾根は曲輪Iから離れた位置に堀切5を設ける。一方北尾根は二重堀切2で遮断しているが、内側の土塁は鈎状に屈折しているのが特徴である。
お話を聞いた土地所有者は城跡であることをご存知であった。 特に道はないが、南麓にある民家の裏手から登って行く。