詳細不明。城主は宇都宮広公、また勝山城主芝一角の属城とも云われる。
萩ノ森城2は鍵山川に沿って北へ伸びた標高413m程の山に築かれている。谷を挟んで西側には萩ノ森城1があるようで『愛媛県中世城館跡』にしたがってこちらをno2として紹介する。
萩ノ森城2は北端の最高所に一段高い切岸を巡らせた主郭があり、それを取り囲むように二郭がある。主郭の虎口は東側に南北二ヶ所あり、北は内折れでスロープとなり、それを登った所に『萩森城』の標柱がある。南側の虎口は主郭部が一段低くなったところに小さな空間があり、そこから斜めにスロープとなり、入口脇に石積が確認できる。
主郭から南へ伸びた尾根には二重堀切を挟んで四段からなる曲輪iv、さらに二条の堀切を挟んで曲輪vがある。曲輪ivは南端が高く、南から西側に掛けて土塁があり、その内側には一部石積が確認できる。また東側面には竪堀状の堀4がある。曲輪vとの間には現状浅くなっているが切岸直下にそれぞれ堀切があり、二重堀切であったと思われる。
主郭から東に伸びた尾根にも北に土塁の付いた曲輪iiiがあり、内部は三段になっている。
北側山腹に作業林道があり、それをたどれば主郭北側に行くことができる。ただ林道には分岐が多く道標もない。
林道の入口はいくつかあるようだが、西の谷にある道を少し入った所の上にお堂のような建物で覆われたお墓がある。ここから入ると林道に行くことができる。