詳細不明。城主は下村掃部と伝えられる。
伊勢路城(北城)は旧穂原小学校の西側にある山の標高75m付近に築かれている。
地元の方の話では、この北城は砦で、南城が居城と伝えられているようである。
北城は単郭ながら南を除く三方に土塁があり、東西両尾根を堀切で遮断している。土塁は北端が一番高く、曲輪も北側が一段高くなっている。大手は南側と考えられ、南西隅に虎口と思われるスロープがあり、降った先に鈎状に屈折した枡形状の地形がある。この周囲には列石や崩れた石が落ちている。
南東隅にはやや入隅になった石垣があり、土塁の内側や外側、岩の間にも石を積み上げるなど、全体的に多く石積みを伴った城となっている。
旧穂原小学校前から避難用階段を登ると南城に至る、そこから北側に続く鉄塔整備道をたどると北城に至る。