大野代官所が築かれたのは定かではないが、天保9年(1838年)に小城藩が遠隔地の管理を目的として大野代官所と伊万里に目代を置いたことが知られる。山内地方ははじめ佐賀藩領であったが、元和3年(1617年)小城藩が成立したとき小城藩領として分知された。
大野代官所は北山中学校の南東、国道323号線に面した東側の山麓に築かれている。 現在は市指定史跡として案内板が設置されているが、荒廃した畑などになっている。
大野代官所は西の国道に面して東西に三段程の平場を築き、石垣で固め、中央に門跡が残されている。