築城年代は定かではない。
正平8年・文和2年(1353年)幕府方の一色範光が仁比山城に居た所、宮方の勢力によって追われ、菩提寺城へ逃れたという。延文5年(1360年)には宮方の菊池氏が居て、少弐氏によって攻められた。
仁比山城は仁比山神社の北背後にある山に築かれている。長らく所在不明の城館で勢福寺城や南方の稲荷神社の山などに比定されていたようであるが、『佐賀県の中近世城館』を編纂する調査でこの場所が見つかったようである。
仁比山城は仁比山神社の背後にあり、境内から山頂の展望台へ登って周遊する散策路が設けられている。散策路自体作られてからだいぶ経っており、現在は案内板にあるような展望もなく、遊歩道も朽ちている部分が多い。
明瞭な城郭遺構は山頂から南東へ伸びた尾根の先にある堀切程度で、曲輪自体は切岸もほとんどなく、緩斜面地になっている。
仁比山神社の境内背後に「山王の森」案内図があり、周遊コースが描かれている。一周することができるが、左回りのほうが道を間違えなくて良いだろう。
最寄り駅(直線距離)