詳細不明。城主は筑後守と伝わるのみ。
長嶺城は標高183mの長園山に築かれており、現在山頂部には展望台やテレビ塔などが建設され車道も付いている。
曲輪と考えられるのは展望台があるIと無線塔のあるIIである。曲輪Iは東から南にかけて土塁があり、四方を堀状の溝が囲繞する。この溝は車道や遊歩道などによって改変されているように見えるが、もともと横堀3として存在していたものだろうか。
曲輪IIは緩傾斜であるが、西側に帯曲輪と堀切4、南東側面にも南に傾斜した帯曲輪状地形があり曲輪と考えられる。全体の縄張からすると西方面に向いているので、主郭はIIの可能性がある。
東西2つのピークにある曲輪から西方面に伸びた緩やかな地形の先に堀切2と堀切1がある。
堀切2は運動公園登山道と車道を跨いで南北に続き、ペット霊園のところで消滅している。その外側は緩やかな傾斜となるが、その先に南西尾根を遮断する堀切1がある。堀切1は車道の南側に3mほどの切岸をもつ横堀があり、城内側は土塁がついて切岸に近い部分なだけ削平してある。堀切1の南端は山道と合流して終わる。山道は幅3mほどで竪堀状に続いておりペット霊園を跨いで曲輪Iの外側を乗り越し反対側に下っている。
北麓の運動公園から登山道があるが、西麓から車道が山頂まで続いており終点に2台ほど駐車スペースがある。
最寄り駅(直線距離)