築城年代は定かではないが天文年間(1532年〜1555年)に小原鑑元(宗意)によって築かれたと云われる。 小原鑑元は大友義鎮の家臣で、天文23年(1555年)大津山城に移り廃城となった。
小原城は善光寺の北方に聳える標高289mの山頂に築かれている。
単郭の小城で、山頂に主郭があり西に堀切が一条残る。城郭大系の縄張図では西側も曲輪として東西二郭を描くが、西側は自然地形で主郭側に確認できる1m未満の切岸加工も西側の曲輪では確認できず、主郭のみであろう。
山頂付近からは北を除く三方に比較的緩やかな尾根が続くが、いずれも加工されていない。
南側中腹にある善光寺の辺りは字「陣内」で、未確認だが墓地には明応6年(1495年)や永享年間(1429年〜1441年)の五輪塔があるという。
西側麓の福山地区(地図)から林道城山線が通り、終点まで良好に舗装された道が続く。ただし終点からは山頂に続く道はない。
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