築城年代は定かではない。菊池十八外城の一つとされ、城主は置かれず毎年交代で城番が置かれたという。
市成城は菊池渓谷の県道45号線の近くの山にあったと云われる。現在はその一角に石碑が建っているのだが、周囲はまったくの自然地形であって城郭遺構はない。ただ、この地から明治時代に行基焼の須恵器の壷が出土している。
登山口は菊池渓谷中央駐車場にある。県道南側の駐車場から菊池渓谷へ向かう遊歩道の入口に案内板がある。ここから城跡へ向かう道は以前は整備されていたようでもあるが、現在は全く未整備である。東へ向かって登ると北と南に別れる谷間に出る。ここを北へ入って行くと市成城と市民の森への道標がある。ここから尾根上へ登り東へ登っていけば石碑のある所にたどり着く。