詳細不明。在田氏の城とされる。
段ノ城は妙見山から西へ派生した尾根の標高479.8mの地点に築かれている。この尾根の南西尾根先には段ノ城(下城)がある。
主郭は標高479.8mの山頂にあり、南西に向かって二段の腰曲輪がある。城路は腰曲輪の南下を主郭の東端部に登るようにつけられているが、腰曲輪から主郭へ登るような通路も石積で固められており、こちらの可能性もある。北東背後の尾根は崖地形であるが、堀切1で遮断している。
主郭から南西に伸びる尾根は岩場であるが、無線塔がある曲輪IIIとの間には巨石の間を通り抜ける道になっており木戸を設けるには格好の場所である。
曲輪IIは南北両端が虎口地形になっており、南は土橋から右折れで入る構造である。北から西にかけて帯曲輪がめぐり、南西部分は土塁を伴う。曲輪IIと曲輪IIIの間には南側のみ竪堀が伸びる堀5がある。
曲輪IIの南西には大規模な堀切9があり、瑞光寺からの登山道はこの堀切の脇に登ってくる。堀切9は南側が大きな竪堀として伸びる一方、北側はやや小さく、二重竪堀のような形で伸びている。
曲輪IVとVは小さな堀切で区画されているが高さはほぼ同じである。曲輪Vから南へ下る尾根に無数の段曲輪を配置し、側面には小さな帯曲輪と竪堀を配している。尾根の南端は急坂になっているためか堀は見当たらない。
主郭から南東へ伸びた尾根の先に曲輪VIがある。段加工されているが加工度は低く自然地形が残る。尾根の先端に堀切4を設けて遮断する一方、主郭との間には長い竪堀3を設けている。
南麓にある瑞光寺の脇から林道に入り、そこから電線に沿って登って行くと途中から階段が設置された登山道になる。
林道は入口にチェーンがあるので車両は入れない、瑞光寺にお願いして駐車場に駐めさせていただいた。
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