築城年代は定かではないが越前守護職であった斯波義敏によって築かれたと云われる。
その後の動向は不明であるが、鞍谷御所の鞍谷氏の詰城として利用されたと考えられている。
武衛山城は標高320.8mの武衛山に築かれており、現在は登山道が整備されている。
主郭は山頂にあり案内板が設置され展望が開けている。主郭中央には南北に土塁状のものがあるが用途は不明である。主郭の周囲には帯曲輪が巡る。
主郭の南西下に堀切3、南東へ続く尾根には堀切2と堀切1で遮断する。堀切2は帯曲輪状地形の両端が竪堀になっているが、上部はさらに削られており、やや歪な形状をしている。
主郭の北下は堀切4で区画して曲輪IIがあり、南の堀切側に土塁がある。その北側には大堀切5があり、これより南側が基本的に城域となっている。北側は自然尾根であるが、現在の登山道のある西尾根側に明瞭な切岸を設け、南端は竪堀状に側面に落とし込んでいる。
万葉の里味真野苑に駐車場、トイレがある。登山道は万葉館脇にあって武衛山まで2kmとなっている。北の霊泉寺へも下山できるがこちらは道が荒れている。
最寄り駅(直線距離)