築城年代は定かではない。城主は大熊氏で長尾為景の時代には大熊備前守政秀が段銭方などの要職を務め、上杉謙信の時代には大熊備前守朝秀が父同様に重用された。しかし、弘治2年(1556年)朝秀は上杉氏に叛いて武田氏に内通して挙兵、敗れた朝秀は越中へ逃れ、後に武田信玄に仕え、山県昌景の与力となって信濃国根古屋城主となった。
大熊氏が越後から去った後も春日山城の支城として存続したが、後に廃城となった。
箕冠城は標高242mの箕冠山山頂に築かれており、現在は公園として良く整備されている。
主郭は山頂にあり、東に二段、その周囲を帯曲輪が巡る。南山腹には横堀を構え、その南側に東西に伸びた二段の二郭があり、下方には水堀とも云われる溜め池があり、対岸には土塁と横堀を設けて南方からの攻撃に備えている。
登山道は北麓、西麓などからあるが、南尾根側に大きな駐車場があり、城跡付近まで車で行くことができる。(地図)
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