築城年代は定かではないが南部氏によって築かれたと云われる。 南部氏は南部遠江守宗継の弟宗治が足利直義に仕え、直義滅亡後に鉢伏山城を居城として代々続いていたと云う。
永禄3年(1560年)椎名氏は上杉謙信の援助を受けて神保氏を攻め、富山城から増山城へ逃れた神保氏をさらに追撃して五箇山に敗走させた。隠尾城主南部源左衛門尚吉も上杉氏と戦って敗れ尚吉は討死、子の源右衛門は一時飛騨国へ逃れていたが後に戻り城跡の近くに住んだという。
隠尾城は鉢伏山の南中腹にある隠尾集落に築かれている。
北を除く三方が急峻な地形で北側は道路との間が一段低くなっており、これが堀跡と伝えられ、一部池になっている。
主郭は中央が一段高く、東下に一段の削平地がある。西下は南側に土塁が設けられており、南の崖下には籠城用の湧き水跡が残っているという。
国道156号線を富山から飛騨方面に走り、湯谷口で国道471号線に入る。橋を渡って直ぐを左後方に曲がり県道346号線を道なりに進むと隠尾集落に至る。隠尾集落の入口にある隠尾八幡宮付近に車を置き、歩いて集落内に進んで行くと右側に案内板が見える。
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