築城年代は定かではないが元和年間(1615年〜1624年)酒井直次によって築かれた。 直次は庄内藩主酒井忠勝の弟で、元和8年(1622年)山形の最上氏が改易となると、忠勝は庄内鶴岡、直次は左沢へ一万二千石で入封した。
寛永8年(1631年)直次は嗣子無く没し左沢藩は廃藩となる。寛永9年(1632年)肥後国熊本藩主加藤忠広が改易となり、庄内藩領丸岡一万石が当てられ、その見返りとして左沢一万二千石が庄内藩領となった。
城は小漆川と月布川に挟まれた河岸丘陵の台地に築かれている。
本丸の西に二の丸、それらを取り囲むように三の丸が配された輪郭式の城であったという。
現在は市街地に没してどの程度遺構が残っているのかわからない。 大江町歴史博物館の東に巨海院があり、そこに大手門が移築現存している。この巨海院の東側墓地のあたりに土塁が巡らされているのだが、これは小漆川城とは関係ないのだろうか。手持の資料ではこの付近に中世城館跡は存在していない。
大手門(移築 櫓門)
左沢駅から南へ進み、国道458号線との交差点を過ぎ次の信号を西へ進む。この県道9号線沿い南側に案内板が建っている。
最寄り駅(直線距離)