築城年代は定かではないが南北朝時代に大江氏によって築かれた。
南北朝時代に大江氏と斯波氏が激しくなり延文4年(1359年/正平14年)大江元政が斯波兼頼に敗れて討死すると、家督を継いだ時茂は領内に一族を配して守りを固める戦略をとり、このとき荻袋城が築かれ、城主には左沢楯山城主左沢元時の次男冬政が置かれた。
応安元年(1368年/正平23年)漆川の戦いで荻袋城に集結した大江一族は大敗を喫して一族63名が自刃して果てた。これが現在の長泉寺境内となってい丘陵と確認されている。
荻袋城は長泉寺境内のある台地の上に築かれていた。比高10mほどの丘陵で周囲は崖地形となっている。現在は境内のほか畑などとなっており後世の改変が大きく遺構はほぼ消滅している。
長泉寺境内には漆川戦殉難者供養塔が建てられている。
長泉寺境内に駐車可能。
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