築城年代は定かではないが応永年間(1394年〜1428年)に上山満長によって築かれたと云われる。 上山氏は斯波兼頼の曾孫で天童頼直の子満長が上山を領し上山氏または武衛氏を名乗った。
永正11年(1514年)上山義房の時、伊達稙宗に敗れて山形へ逃れ、伊達氏の家臣小梁川親朝が城主となった。しかし、天文4年(1535年)武衛義忠が城を奪還し月岡城を築いたという。
城は標高354mの虚空蔵山に築かれている。 主郭は山頂にあり、概ね北半分に曲輪と空堀が設けられている。 主郭から西へ伸びた尾根には白土平と呼ばれる曲輪郡があり、西側に空堀があって先端部分に「タコツボ」と呼ばれる直線に並んだ穴が空いている。穴は人が入れる程大きくなく、柵等の柱穴にしては大きい。これはそもそもお城の遺構なのだろうか?。
北尾根には北平と呼ばれる曲輪郡があり、そこから東尾根伝いに空堀と曲輪を設けて東からの攻撃を防御している。主要な空堀は二重となって防御しているが、虎口は明瞭ではない。
国道458号線と県道104号線の交差点(荒町川の南)の少し南側にに国道に架かる陸橋がある。この陸橋を西へと進んで行くと虚空蔵山の登山口があり、入口に駐車可能である。
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