檜牧城は内牧川北岸の標高410mほどの山に築かれている。
最高所の主郭Iを中心に南の館跡ともされる削平地Vを囲むように左右の尾根に曲輪を展開している。
主郭の北背後は二重堀切1で遮断している。堀切の間の尾根は土塁状にやや細く、西側面にも若干堀がある。
主郭Iは北端最高所から南東に伸びる尾根に細長く伸びており、南端を堀切6で遮断する。西の曲輪IIには北端部から側面を細い通路が通っており、これが虎口となるようである。
曲輪IIは上下二段で南端を複雑な堀切で遮断する。この部分は南尾根を二重堀切4、南端西尾根を二重堀切3で遮断しており、二重堀切3の内側の堀切が二重堀切4と結合している。またその脇に小さな竪堀5が落ちている。
主郭東端から南へ伸びる尾根は自然尾根IIIであるが、東側面のみ切岸加工して横堀7を配している。横堀7は南端が竪堀に変化してやや西に巻き込むように伸びる。その外側には小さな堀切8がある。
曲輪IIから西に伸びる尾根を下ると平坦面IVがある。平坦ではあるが切岸加工は少なく西の尾根に下る部分は自然地形のままで、墓地との間が切通になっている。この削平地を曲輪とするかは意見が分かれそうである。
主郭の北西側面に短い畝状竪堀群2がある。一方北東側斜面は西側より緩い地形ではあるが、明確な竪堀などは見当たらない。
南山腹に二軒の民家があり、東奥の民家の庭先が登口になっている。一言声をかけて登るのが良い。
車を駐められそうなところが少ないが、悟真寺に向かう方の余白に駐めた。
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