築城年代は定かではない。元亀年間(1570年~1573年)頃に七釜に田公筑前守が居たことが知られる。
高巻城は七釜温泉の南東、標高158mの山に築かれている。
比較的大きな城で、南端最高所の主郭Iから北へ伸びる尾根に曲輪が築かれており、曲輪になっていない尾根は痩せ尾根である。
最高所に主郭I1がありその周りをI2が取り巻く。南へ伸びる尾根は三重堀切1で遮断しており、外の二条は浅いが内堀は規模が大きい。南西側にも支尾根があり、竪堀を鋭角に組み合わせたような堀切4で遮断、三重堀切との間を竪堀群3で埋めている。また東側面にも堀切に並列して竪堀2を設けている。
主郭から北西に伸びる尾根は痩せ尾根で堀切は確認できないが、曲輪I4の東下にも竪堀を鋭角に組み合わせたような堀切5がある。
主郭部Iから北へ伸びる尾根には曲輪IIからVが段々と連なり、北端の曲輪Vのみ土塁が確認できる。曲輪IVとVの境目付近、西側に竪堀7、東側には堀切6がある。北端から東へ伸びる尾根も痩せ尾根であるが、堀切8、二重堀切9、堀切10と四条の堀切が確認できる。
登山道はなく、どこからか尾根伝いに登る。「七釜温泉 ゆ〜らく館」近くの用水路の橋のところから登り、北側の林道側に降りた。 車は山宮神社(七釜城)の参道入口脇に駐車した。
最寄り駅(直線距離)