寛永4年(1627年)宮城主膳正豊嗣によって築かれた。 豊嗣は旗本宮城頼久の嫡男である。

慶長14年(1609年)父頼久が没した後、遺領六千石余を家督したが、幼小であったため祖父宮城豊盛を後見人とした。 元和6年(1620年)豊盛が没したことで、その遺領を合わせて相続し、寛永4年(1627年)備中国や美濃国に点在していた所領を二方郡一円にまとめることが認められ、これによって陣屋を芦屋から清富へと移し、所領一万三千石余りとなって諸侯に列した。

寛永20年(1643年)宮城豊嗣は三十九歳で嗣子なく急死し、清富藩はわずか一代で断絶となり、所領は天領となった。

清富陣屋は観音山の南麓に築かれていた。 観音山は中世の相応峰寺城があった山であり、その麓に陣屋が築かれた。

相応峰寺に至る道筋の少し南側に清富陣屋跡の石碑が建てられている。道路に面して石が並べられているが、これが遺構なのだろうか。

最寄り駅(直線距離)
1.3km 浜坂駅
2.8km 諸寄駅
4.9km 久谷駅
6.7km 居組駅
8.8km 餘部駅

付近の城(直線距離)
0.2km 但馬 清富城
0.6km 但馬 相応峰寺城
1.3km 但馬 指杭城
1.6km 但馬 戸田観音山城
1.6km 但馬 田井城
1.7km 但馬 高原城
1.8km 但馬 汗津城
1.9km 但馬 戸田和泉谷城
1.9km 但馬 西之城
2.0km 但馬 芦屋陣屋
2.1km 但馬 芦屋イツノ上城
2.3km 但馬 栃谷城
2.3km 但馬 七釜城
2.4km 但馬 芦屋城
2.8km 但馬 諸寄八坂神社上の城
2.8km 但馬 対田愛宕山城
3.0km 但馬 高巻城
3.5km 但馬 赤崎愛宕山城
3.7km 但馬 古市城
3.7km 但馬 和田城
4.5km 但馬 久谷城
5.1km 但馬 用土城
6.2km 但馬 城坂城
6.9km 但馬 居組城

2013年4月