詳細不明。
佐野城は南神成駅の南西、東の山塊から東へ伸びた尾根の標高1200m付近に築かれている。
主郭部は標高1200m付近、一番高いところにある堀切は標高1250m付近と非常に高い位置に築かれた城である。この尾根自体は城が築かれている辺り以外は急で細い尾根であるため、この尾根に築くのであれば必然的にこの標高になるのだが、城を築く尾根自体を選べばもっと低い山に築くことも可能であることから、この城が築かれた理由の一つは標高なのであろう。
佐野城は長野の城としては比較的技工的な要素を含む縄張りである。主郭部は南北に曲輪があり、北が高く主郭、南に低い谷間を挟んで二郭がある。そこから東に向かって段曲輪を築いているが、それぞれ互い違いに高さが異なるように配置され、その間を縫うように城道が繋がる。中腹には横堀があるが、横堀の南側が開口しており虎口となる。さらに下方に帯曲輪が続き南端は二条の横堀、さらに下と東側面に畝状竪堀群を設けている。
主郭の背後は二郭とともに尾根を遮断する堀切であるが、ここからさらに山を登ったところに二条の堀切がある。ともに急な斜面の細い尾根を遮断しており、異様に堅固に備えている。
登り口は「ブルーリゾート白馬さのさか」のスキー場から北のつづら折れの林道を登ると途中から分岐して北へ続く林道がある。この林道が大きくカーブする地点から尾根に取り付きあとはひたすら登るだけである。
最寄り駅(直線距離)