詳細不明。遠山氏に関係する城と考えられている。
中根城は遠山川と上村川が合流する地点の北の山に築かれている。
中根城は単郭の城で、川に面した三方は急峻であるが、北尾根側からはなだらかな地形となっている。この北尾根には幅広く遮断する堀切が一条あり、そこを越えると虎口のある腰曲輪に至る。主郭には社が祀られ「刑部様」と呼ばれているようだが由来は不明。この主郭から南東と南西に伸びる尾根にも浅い堀切を設けている。
この城の入口にある民家の畑の隅に「遠山土佐守の墓」と伝えられるものがあり、拓本を見せて頂くことができた。これには戒名とともに「元和元年九月十八日」と刻まれている。
「ハイランドしらびそ」へ向かう道が中根集落を通る。この道から簡単に城内に入る道があるが、入口には「立ち入り禁止」の文字が。どうやら松の木が枯れて枝が落ちてきて危ないとのことで立ち入り禁止にしてあるようで、所有者の許可を得て自己責任で見学させて頂いた。