10世紀後半から12世紀前半に機能した古代環濠集落であった。
高屋敷館はもともと中世城館という認識で、浪岡バイパス工事によって発掘調査が行われ、その結果古代環濠集落であることがわかり保存されることとなった。
以前訪れたときには、まだ公園整備されていなかったが、今回はきれいに復元された姿を見学することができた。
環濠集落の中心となる部分が復元されており、東の大釈迦川を除く三方に土塁と溝を巡らせている。一般的に中世城館では土塁が内側で堀が外側になるが、この遺跡は土塁が外で内側に溝があり、西中央の虎口は食い違いになっている。
外が土塁で内が溝というのは佐賀県にある吉野ヶ里遺跡と共通する。また中世の城では山梨県の谷戸城が思い出される。
浪岡バイパス沿いに高屋敷館跡の看板があり、広い駐車場とトイレが完備されている。
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