築城年代は定かではない。天喜2年(1054)八幡太郎義家によって築かれたとの伝承もある。
永正2年(1505年)佐竹氏の一族大塚氏が佐竹氏に叛いて白河結城氏に属し、羽黒館に在城した。佐竹氏は天文10年(1541年)東館を攻略し、時期は不詳だが後に羽黒館も攻略する。その後も度々白河結城氏と争い元亀3年(1572年)には白河結城氏が葦名氏・田村氏と連合して攻め寄せたが防戦し、天正3年(1575年)には赤館を攻略し南郷を制した。
城は久慈川に川上川が合流する地点の北に聳える標高364mの羽黒山に築かれており、ほぼこの山全体に縄張がされているようである。
山頂には出羽神社が祀られ、それを中心として放射線状に曲輪がならんでいる。 城域が余りに広いので出羽神社から北北西に伸びる尾根伝いに残る遺構を中心に確認した。
国道118号線から県道27号線、県道242号線に入って塙中学校を目指す。塙中学校の先で右カーブとなるが、その左側にある側道から羽黒山へ林道が通じている。
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