築城年代は定かではないが永禄年間(1558年〜1570年)に羽根尾城主羽尾幸全によって築かれたと云われる。
天正10年(1582年)甲斐の武田氏が滅亡した後、長野原に侵入しようとした北条氏に対抗するため、真田昌幸が湯本・西窪・横谷・鎌原の諸将を交代で丸岩に駐留させていた。
天正12年(1584年)信濃国高井郡の須田信正・市川信房が羽尾源六郎を助けて三原(長野原城)と丸岩城を奪取したという。
丸岩城は長野原草津口駅の南方に聳える標高1124mの丸岩山頂に築かれている。見るからに険しく断崖絶壁となっている山だが、南には須賀尾峠があり、登山道も整備されていて簡単に登る事ができる。
主郭は山頂にあり低い土塁が巡る小さな曲輪で南に虎口がある。この主郭を中心として北西と東へ伸びた尾根に小さな平段が続いており曲輪となる。大手と思われる南の尾根側は主郭部付近から土塁が尾根伝いに設けられており、南端は削平されて曲輪となっている。
登山道は国道406号線の須賀尾峠より少し長野原側にあり、入口に道標が出ている(地図)。登山道入口付近の路肩に駐車できる。
最寄り駅(直線距離)