詳細不明。
国吉城は松山道入野paの南方に聳える標高441mの山に築かれている。
ほぼ単郭の城であるが山頂にある主郭は広い。この主郭の周囲は高さ数メートルの切岸を設けており、その下方は帯曲輪状の地形となる。東側は帯曲輪として利用された可能性があるが、北と南は削り残しの緩斜面で曲輪ではないだろう。
南東へ続く尾根は堀切1と堀切2で遮断する。内側の堀切2は竪堀3に繋がっていたものと思われ、この辺りの城で用いられている曲輪下に弧状に横堀を設けて末端を竪堀とする遺構のようである。西尾根は直線で明瞭な堀切4で遮断し、西へは緩斜面が続くが曲輪ではない。北尾根は現状明瞭ではないが、切岸下にやや窪んだ地形が残っており、堀があった可能性がある。そこから北へ降って行くと切岸の西端から竪堀が落ちた地形が残る。この下は後世の改変であるが、この切岸から竪堀となっている部分は城郭遺構のようである。
入野paのから南上の畑地に道が付いている。畑と小屋の間の細い道を登っていくと鉄塔などに続く山道となる。この道はそのまま国土地理院の点線で描かれた山道をトレースすることができるが、途中から崩落が多くなり、尾根上に登る辺りで道は消滅している。この道を使うより、途中から尾根伝いに登る山道があるのでそれを使って登る方が簡単である。
最寄り駅(直線距離)