築城年代は定かではない。城主は針尾氏で針尾伊賀守のときに大村氏に属していたが、後藤貴明が大村氏を攻めたときにこれに呼応し、後に大村純忠に攻められたという。
針尾城は針尾の港の北にある南へ突きだした丘陵に築かれている。
単郭の城で北に高土塁を巡らせ、その北側を二重空堀で遮断している。曲輪の形状は円形に近く、空堀は弧を描いている。
この城は平成16年に発掘調査されており、掘立柱建物跡が六棟検出されている。
南麓にある小鯛公民館に車を止めて歩いたが、北側に細い車道がある。車道から南へ入る未舗装路を進むと墓地と畑で、その奥に二重堀が見える。
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