築城年代は定かではない。永享年間(1429年~1441年)の城主は田総氏被官森戸弾正忠実泰と伝えられる。
井原城は旧総領町役場の南東、標高435mの山に築かれている。
南北二郭で、南が主郭となる。主郭は丁寧に削平されている一方、二郭は中央がやや高く南端に土壇を残し、周囲は緩やかに削られ、外縁部は武者走り状に取り巻き、南の主郭との間は堀切3になるように荒く構築されている。
主郭の南東下には大きな堀切6があるが、そこに至る斜面に畝状竪堀群4を設けている。竪堀群は西端の一条と東の三条が主郭に近い高い位置から落としているのに対し、中央部分は一段低い位置を起点とする。
北へ続く尾根には二重堀切2、北端から西へ続く尾根には二重堀切1を設けているが、曲輪IIからやや降った位置にある。
登り方を聞いた麓の方は城があるのをご存知であった。 整備された道はない。北西麓から谷筋を入る山道を少し登り、適当なところから左の尾根へ登って尾根伝いに登って行く。
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