築城年代は文治3年(1187年)山田重英、永正年間(1504年~1521年)の植木秀長など諸説あり定かではない。
戦国時代の城主は庄氏一族の植木氏で、この城は浦上、尼子、毛利などによって争われた。
佐井田城は願成寺の南西に聳える標高340m程の山に築かれており、現在は主郭に稲荷神社が祀られていて登山道が整備されている。
主郭は稲荷神社のある山頂で、そこから東へ伸びた尾根に段々と曲輪を造成している。西背後の尾根を二重堀切1で遮断、南山腹には今でも水が溜まった井戸がある。東端は曲輪VIの下に浅い堀切状地形2が確認できる。北東山腹には番所と書かれた小さな削平地があるが、遺構かどうか不明である。
願成寺を目指すと途中に案内板がある。寺を過ぎた先を南へ曲がると鳥居が見えるが、ここが登山口である。以前にはなかったが、現在は登山口前に駐車場と休憩所が設けられている。
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