詳細不明。天正9年(1581年)安宅九郎左衛門冬秀が城主のとき、織田信長の命により淡路に侵攻した羽柴秀吉らの軍勢により攻められ落城したと伝えられる。
白巣城は三野畑集落の南にある標高334mの白巣山に築かれている。 白巣城は大別すると本丸・西の丸・東の丸の曲輪で構成された山城で、本丸を中心に西に西の丸、北に東の丸がありちょうど逆l字状になっている。(城郭大系に掲載されている縄張図の方角は誤りで本丸の西に西の丸があるのが正しい)
本丸は円形の曲輪で白巣山大神が鎮座している。西下に一段下がって削平地があり西の丸と繋がる。西の丸は一段高く、ここに城主安宅冬秀と白巣城跡の石碑が建っている。西の丸から西へ伸びる尾根に二重堀切が設けられている。
本丸から東へ伸びた尾根にも堀切があり、北へ伸びた尾根には東の丸との間に大堀切が一条ある。西下を通って北へ向かうと堀切で区画されて取り残された小郭の所に米倉があり、東の尾根上に登ると堀切、北へ向かうと東の丸に至る。東の丸の北端部には低い土塁が設けられている。
鮎原小学校の南西側にある、県道66号線と県道46号線との鮎原交差点を南下した辺りから白巣城への道標が出ている。途中から舗装された林道に入り、途中一箇所動物除けのゲートが閉まっているが、それを明けてそのまま山頂近くにある駐車場まで車で登ることができる。道は舗装された道が続いており林道としては良好な道である。