益富城は遠賀川の北岸にある標高189mの益富山山頂に築かれている。
益富山は国道211号線に面して北西から南東に長く伸びた山で、本丸・二の丸・馬屋を設けている。また北東背後の山にも別曲輪・出丸といった曲輪群が広がる広大な城郭である。
本丸は北西にあり、南東に二の丸がある。本丸と二の丸は櫓台で区切られているがほぼ一体の曲輪となっている。周囲には横矢掛けの張り出しや石積土塁などが巡らされている。虎口は本丸の北西と二の丸の南東、さらに東側にある。北西と南東の虎口は石垣の櫓台を設けて防備している。
本丸の北側には畝状竪堀群が良く残り、その先には馬屋跡がある。馬屋跡の北側先端部は石垣が巡らされている。二の丸の東下には水曲輪があり、この辺りには破却時に崩された石垣の残骸が残っている。
北東側の山にある出丸・別曲輪一帯はあまり整備されてはいないが、畝状竪堀群、土塁の付く曲輪などが残っている。
益富城は史跡指定とはなっていないようですが、破却された状態も含めて遺構の状態も良く本丸付近は良く整備されて見やすくなっている。たまたまボランティアで整備している方と出会い色々話を聞かせていただいたのだが、役所などと連携して少しずつ改善していきたいと語っていた。毎年10月末から11月初旬には「一夜城」イベントが開催されているようで近くの方は是非行ってみてください。