詳細不明。在地豪族の高野氏の詰城と伝えられるが、縄張などから織田と六角氏が争った元亀争乱時期の織田方の城ではないかと考えられている。
多喜山城は標高222.9mの日向山(にっこうやま)に築かれており、現在は公園として整備されている。
主郭は山頂にあって周囲を土塁が巡りほぼ長方形となる。虎口は東西にあり、それぞれ折れを伴うもので、東は虎口に隣接して穴蔵がある。西虎口は西下に二郭に通じるか、その下にある通路に通じるかはっきりしない。現在の遊歩道は直線的に二郭に入っているが、本来は南を回っていたと考える。西の虎口や土塁の辺りには比較的大きな石を使った石積がある。また堀切や竪堀などが見当たらないのも一つの特徴である。
北西麓に日向山登山口があり、駐車場とトイレも完備している。
最寄り駅(直線距離)