築城年代は定かではないが千葉安房守広綱よって築かれた。 千葉(高田)広綱は東館城主であったが、米ヶ崎城を築いて居城を移し、浜田氏を称した。

天正6年(1588年)浜田広綱は本吉郡に攻め入り熊谷氏や本吉氏と戦った。この戦いは葛西晴信の仲裁で終結したが、この仲裁に不満だった広綱は再び挙兵し、葛西晴信によって鎮圧された。これによって浜田氏は所領を没収された。

米ヶ崎城は太平洋に突き出した米ヶ崎の岬に築かれている。小さな半島状の岬であるが、県道から南の部分が概ね城域で広い。

主郭は南端にある米ヶ崎八幡神社が祀られているところで、北に堀切を挟んで二郭がある畑となっている。さらに北にも空堀を挟んで曲輪群が連なっているが、この辺りは畑や宅地となっている。全体的に遺構は良く残っていると云われているが、容易に見学可能な部分は少ない。

付近に駐車場はない。集落内の車道を南へ進んでいくと行き止まりとなるが、水産施設の向かいに海沿いに進める細い路地がある。これを進んで行けば神社境内に至る。

最寄り駅(直線距離)
0.6km 脇ノ沢駅
3.2km 陸前高田駅
3.7km 小友駅
5.0km 細浦駅
5.6km 竹駒駅

付近の城(直線距離)
0.9km 陸奥 浜田城
3.1km 陸奥 二日市館
3.3km 陸奥 東館城
5.1km 陸奥 広田城
5.2km 陸奥 蛇ヶ崎城
5.3km 陸奥 朝日館(気仙沼市)
5.4km 陸奥 内館(陸前高田市)
5.8km 陸奥 末崎城
6.0km 陸奥 八幡館
6.2km 陸奥 古館(陸前高田市)
7.7km 陸奥 壺城
8.2km 陸奥 本宿館
9.3km 陸奥 三日市館
9.4km 陸奥 白鳥城
9.6km 陸奥 興福寺裏館
9.6km 陸奥 興福寺前館
9.6km 陸奥 佐名城
9.9km 陸奥 赤崎城
10.0km 陸奥 浄念寺北館
10.0km 陸奥 愛宕館
10.0km 陸奥 浄念寺南館

2018年5月