詳細不明。
花館は下沢田と上沢田の間にある比高90mほどの山に築かれている。
山頂から南北に伸びた尾根に曲輪群を連ね、西側面に複数の巨大な横堀を設け、尾根を遮断する堀切から伸びる竪堀は麓にまで達するような巨大なもので、まさしく圧巻の土木量を誇る山城である。
主郭は山頂I1で南北に長く北端に低い土塁、南端に虎口を開き、帯曲輪I2、I3、I4などと通路で繋がる。
南下には曲輪群IIがあり、尾根先に向かって段々に曲輪を連ねている。
主郭の北側は堀切4を挟んで歪な土塁を備えた小空間III、さらに堀切3を挟んで傾斜するも土塁を備えた空間IV、堀切2と1に囲まれた空間Vと続く。
圧巻なのは西側面に設けられた横堀群5,6,7,8で、北は概ね堀切4から伸びる竪堀4と結合し、南は曲輪II4の西下の谷Aまで続いている。大手ルートは麓から横堀7を経て谷Aに至り、ここからII5へ上がっていくルートと考えている。
曲輪群IIから続く尾根の先端側も堀切9,11,17,横堀10などの堀があり、尾根先部分には横堀7、12が続いている。現在横堀12から堀切17の脇にある館ノ八幡神社まで参道が続いている。
一方、東側面側は帯曲輪は確認できるものの横堀はなく、堀切から続く竪堀が麓近くまで伸びている。
南麓にある溜池まで車で行くことができ、その辺りに駐車可能である。そこから東の谷の林道を進んで行くと左側に竪堀が見えてくるので、そのあたりからよじ登るのがわかりやすい。
最寄り駅(直線距離)