陸奥 一栗城むつ いちくり/ひとつくりじょう

城郭放浪記


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陸奥 一栗城の写真
掲載写真数
形態
山城(330m/70m)
別 名
なし
文化財指定
なし/不明
遺 構
土塁,郭,堀
城 主
氏家氏(一栗氏)
歴 史

築城年代は定かではない。城主は氏家(一栗)兵部隆春で、豊臣秀吉による奥州仕置きにより主家大崎氏が改易となって所領を没収された。

天正18年(1590年)の葛西・大崎一揆では祖父一栗放牛とともに佐沼城に籠城するが、落城前に脱出し、そののち最上義光に仕えて添川館主となり千石の所領を得た。しかし、その後の最上騒動で清水義親の意を受けて志村光清を殺害したが、隆春もまた討たれた。

なお一栗の読みは現在は「いちくり」であるば岩出山町史では「ひとつくり」としている。

説 明

一栗城は樹林寺の北西、宿集落の北に聳える山に築かれている。

『岩出山町史』によれば、一栗城には中館に城主氏家兵部、東館に家来千田雅楽之丞、西館に隠居放牛、小館に家来半田土佐守が居たという。

一栗城は案内板のある谷を囲むようにコの字形に尾根があり、大きく4つの曲輪群がある。それぞれの曲輪は堀切で遮断されており、高い切岸、一部には虎口が確認できる。 主郭は谷筋から堀底道を登った先を北に上がった曲輪と思われる。

案 内

南麓の道沿いに案内板が設置されている。この案内板の奥から山に入ると踏跡があり、堀底道として山上に登って行くことができる。

樹林寺には開基氏家兵部隆春の供養塔がある。

最寄り駅(直線距離)
1.6km 上野目駅
2.5km 池月駅
4.1km 有備館駅
4.9km 岩出山駅
7.8km 西大崎駅
主な参考文献
現地案内板
岩出山町史
日本城郭大系〈第3巻〉山形・宮城・福島(新人物往来社)
所在地/地図
宮城県大崎市岩出山下一栗宿
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
1.7km 陸奥 岩上館
2.0km 陸奥 姥柳館
3.0km 陸奥 雲南崎館
3.0km 陸奥 池月館
3.3km 陸奥 小倉館
3.7km 陸奥 膳館
3.9km 陸奥 上宮館
4.0km 陸奥 葛岡城(岩出山町)
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4.9km 陸奥 熊沢館
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5.8km 陸奥 菅ノ沢館
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6.0km 陸奥 天神館
6.0km 陸奥 馬館(岩出山町)
6.1km 陸奥 鹿込館
6.3km 陸奥 境館
6.3km 陸奥 松ヶ崎館
6.3km 陸奥 寺館
6.4km 陸奥 折ノ口館
6.4km 陸奥 湯山城
最終訪問日
2020年11月
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