築城年代は定かではない。種里城大浦氏の支城で大浦政信の次男甚三郎が城主であったという。甚三郎は後の津軽為信の実父であり、一説に為信はこの地で誕生したと云われており、そのため嫡子館とも呼ばれている。

甚三郎は大浦氏が堀越城主武田氏を降すとその養子となり、武田守信と名乗った。

この城は『青森県の中世城館』で日照田館、『日本城郭大系』で赤石城として紹介されている城で、『青森県の中世城館』で赤石城とされる城は赤石館で紹介する。

赤石城は日照田集落の東、高倉神社の北に聳える標高140m程の段々山に築かれている。

主郭は段々山山頂にあり楕円形で西に向かって段々と曲輪が続く。主郭の南下には弓形状になった空堀があり、西は帯曲輪として続いている。切岸の造成はしっかりし、曲輪は削平されているがやや傾斜している。

山の南西側は果樹園であるが、麓より一段高く緩斜面が拡がっており、この辺りに館があったのだろうか。

案内板は高倉神社参道入口にある。主郭へ向かうには果樹園内を通る林道を使う。神社のある南側からだと墓地へ登る道が利用できる。

最寄り駅(直線距離)
2.5km 陸奥赤石駅
4.2km 鰺ケ沢駅
5.4km 陸奥柳田駅
7.7km 北金ケ沢駅
7.8km 鳴沢駅

付近の城(直線距離)
1.6km 陸奥 館前館
1.9km 陸奥 川崎館
2.0km 陸奥 赤石館(鰺ヶ沢町)
3.8km 陸奥 七ツ石館
3.9km 陸奥 鯵ヶ沢館
4.0km 陸奥 中村館
4.1km 陸奥 天童山館
4.3km 陸奥 舞戸館
4.3km 陸奥 別所館
5.2km 陸奥 種里城
5.8km 陸奥 戸波城
6.1km 陸奥 鉢巻館
6.4km 陸奥 井ノ山城
7.2km 陸奥 折曾の関(陳ヶ森)
7.5km 陸奥 鳴沢館
7.7km 陸奥 折曾の関(古館)
8.0km 陸奥 長平館
8.1km 陸奥 折曾の関(大館)
8.8km 陸奥 大館森山館

2019年5月