紀伊 小栗須城きい こぐるすじょう

城郭放浪記


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紀伊 小栗須城の写真
掲載写真数
形態
山城(100m/50m)
別 名
入鹿城
文化財指定
なし/不明
遺 構
土塁,曲輪,堀切,虎口
城 主
入鹿氏
縄張図
小栗須城縄張図
歴 史

詳細不明。入鹿氏の居城と考えられている。

説 明

小栗須城は入鹿中学校の南、北へ伸びた尾根の先端頂部に築かれている。小さな城だがパキパキの遺構が残る城である。

尾根の北端頂部に主郭があり、西下と北下に腰曲輪を配して、それぞれ土塁脇の虎口で繋がる。南側に高く垂直に近い切岸を設け、下方に浅くなっているが堀切2が横掘状になって遮断し、その先に曲輪IIがある。

曲輪IIは南西側に高土塁があり、南は中央に土橋を残した堀切1で遮断する。

ここから山頂に続く尾根の途中に小さな堀切4がある。内側の曲輪となるべき峰はほぼ自然地形で切岸はないが、堀切側のみ土塁状地形となっている。

さらに南に登ると標高168mのピークに達する。ここには入鹿本城の札が付けられているが、石列や溝は城の遺構とは考えられず、さらに南に下った尾根にある堀状地形も山道と思われ、付近には石組井戸がある。現在慈雲寺の墓地に貯水タンクがあるが、ここに貯める水はさらに南の山から引いているようである。

案 内

慈雲寺から南の墓地の先にある堂ヶ谷城へ行くことができる。墓地から山上に登る道があり、そこから道はないが小栗須城に続く尾根は歩きやすい。小栗須城から北東尾根を降りることができるが、先端は断崖で、民家の敷地を避けて降りるには南へ迂回する必要がある。

主な参考文献
紀和町史-上巻
中部地方の中世城館 <5> 愛知2・三重(東洋書林)(三重の中世城館)
日本城郭大系〈第10巻〉三重・奈良・和歌山(新人物往来社)
所在地/地図
三重県熊野市紀和町小栗須
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
0.3km 紀伊 堂ヶ谷城
1.1km 紀伊 大栗須城
3.3km 紀伊 赤木城
5.3km 紀伊 川瀬城
6.0km 紀伊 尾呂志城
6.1km 紀伊 尾呂志古土井城
8.9km 紀伊 和気城
9.2km 紀伊 相須屋敷
最終訪問日
2022年2月
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