築城年代は定かではない。貞和4年(1348年)頃に小野崎通胤によって築かれたのが櫛形城とされるが、これは友部城のことであろうか。小野崎氏は後に山尾城へと居城を移している。いずれにせよ小野崎氏の城で山尾城を居城とすると北の支城が櫛形城、南の支城が友部城となる。
櫛形城は総合健康福祉センターの南西の標高84mの山に築かれている。
標高84mの頂部を主郭としてその周囲に高い切岸を設け横堀を巡らせている。南は道路となっており、こちら側に横堀があったかどうかはわからない。
曲輪の虎口は東西二ヶ所あり、何れもスロープが付いている。西は直線的な曲輪線に対してスロープが付いているが、東は屈折させており横矢を意識している。東尾根は横堀の外にも堀切があり、その先は墓地に造成されている。西も横堀の下に斜めに落ちている空堀があり、二重になっている。
南の道路から横堀が見える。
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