築城年代は定かではない。城主は原氏と伝えられる。
永禄8年(1565年)最上義光によって攻められ落城。慶長5年(1600年)出羽合戦では上杉景勝によって攻められ落城している。
八ツ沼城は春日沼に面した標高286mの山に築かれており、現在は公園として整備されている。
主郭は山頂にあり東西に伸びた尾根に曲輪を展開している。縄張はシンプルで丁寧に削平された比較的大きな曲輪を段々に連ねている。西は公園入口部分が堀切で、東には七ッ井戸と呼ばれる小さな窪みが七つ、切岸下に並べられた遺構があり、東端は一部三重になった二重堀切で遮断している。
春日沼の西側に公園駐車場がありトイレもある。そこから遊歩道が付いていて、主郭から東側に降りても春日沼沿いの道を戻ってくることができる。