築城年代は定かではない。康安年間(1361年〜1362年)頃に戸沢行盛が住んでいたが早逝したため弟の小保田豊盛が城主となったという。
古堀田城は西明寺中学校の東にある標高169.3mの山に築かれている。現在は北郭が公園として整備されている。
古堀田城は南北二郭の山城で両曲輪ともに曲輪は広く平坦に造成されている。北郭は公園となり一部土塁のようなものが残されている。南郭は残念ながら近年作業林道が入り込んでおり、遺構を損ねている。
この城の最大の特徴は南郭の周辺に残る堀の遺構で、西側は南北に横堀が走り、その南端から東側側面にかけて畝状竪堀群、東尾根は大きな堀切によって遮断している。畝状竪堀群は南西側は一般的な傾斜のある畝状竪堀群であるが、東側一帯は切岸下に横堀をもうけ、そこから傾斜の少ない畝状竪堀群をビッシリと張り巡らせている。しかも堀の深さが今でも2mを越えるような規模で残されており、全国数多くの畝状竪堀群を見てきたが、これほどまでに鋭利な状態で残されている畝状竪堀群は珍しく、まるで発掘調査したかの如くである。しかし残念ながら、この畝状竪堀群の下部は作業林道の造成によって若干損傷しており、今後の保存がどのようになるのか極めて不安要素である。
西明寺中学校の東の道路を少し南に行くと案内板が出ている。ここから山に向かって伸びる農道を奥まで進めと登山道入口がある。入口付近に駐車しておけば問題ないだろう。
最寄り駅(直線距離)